建設業界の営業からIT業界のプログラマーに完全未経験で転職をしたストンです。
本記事ではJava未経験者の私が「Oracle Java Silver」にの資格について説明します。
「Oracle Java Silver」とは
正式名「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE8(又はSE11)」はオラクル社が定める認定資格です。(以下Java Silver)
Java Silverを取得するとJavaの基本的な操作やプログラマーとしての一般知識が備わっていると他者に分かってもらえます。転職や昇給の際の判断材料としても使用されることもある為、毎年、取得を目指して受験される方が非常に多い資格となっております。
またOracle Certified Javaは3段階に分かれております。
初心者向けのJava Bronze・中級者向けのJava Silver・上級者向けのJava Goldがあります。
オラクル社公認の資格である為、Bronzeは国内でのみ通用する資格ですが、SilverとGoldは海外でも通用する資格です。
今後は海外の企業で働く機会も増えてくると思われますので、海外でも使用できるJava Silverから資格を取得するのがおススメです。
しかし試験の難易度はSilver・Gold共に開発者レベルで難解です。
いきなりSilverは厳しそうだなぁ…,
初心者はまず基礎的なBronzeからがいいのかな?
上記のように考えられる方もいらっしゃるかと思われます。
しかしBronzeはSilverと出題範囲が8割ほど被っております。つまり基礎的なBronzeの内容を理解出来ていれば、Silverもほぼ合格をすることが出来ます。
試験概要
ここでは試験概要を見ていきます。
試験名 :Java SE 8 Programmer Ⅰ
試験番号 :1Z0-808
試験時間 :150分
問題数 :77問
合格ライン:65%
試験料 :¥29,400(税抜き)
試験方法 :CBTによる選択式
受験日や受験場所は申込時に自分で決めることが出来ます。
申し込みはネットですることが可能ですが、とても複雑となっております。
大まかな流れとしては
となっております。
Java SE 8 Programmer I | Oracle University
上記URLより試験料(受験チケット)を支払いすることが出来ます。
※URLの試験はSilver SE8の試験です。SE11を受験の方はご注意ください。
申し込みについてはまた別記事を投稿する予定です。
アカウント登録無で申し込むことは可能ですが登録することによって、試験後に合格通知がメールで届くのでアカウント登録はした方が良いです。
試験内容について
試験範囲
上記試験範囲からまんべんなく出題されます。
if文やfor文や配列が姿・形を変えて出題されますので、早めに理解するのが良いかと思われます。
また全体の5%程度、ラムダ式というモノが出題されます。
初心者の方は理解出来なければ、思い切って捨てるのもアリかもしれません。
(当時私も捨ててしまいました…)
例題
下記より実際に例題を見ていきましょう。
この出力結果は「12」です。
例えば「9」と答えて間違えたとします。
その際答えを見て学ぶだけでなく「次に同じ問題が出たときに間違いない」ようにすることがとても重要です。
理解する為には統合開発環境で試しにコードを動かしてみることが一番理解するのに早いかと思います。
念のため上記の解説をしますと
その後4行目の条件式で分岐の判定が行われますが、この時の後置インクリメントがポイントです。
4行目の条件式はfalseを返し、インクリメントしてから7行目のelseに制御が移ります。そこでさらにインクリメントされる為、変数a1の値は12となります。
参考書・勉強法
参考書

教材はこの一冊だけで合格することが出来る。と言っても過言でないのがこの黒本です。こちらは出題されるトピックごとに章があり、問題と解説のみとシンプルな構成となっております。
しかし掲載されている問題の一問一問が重要問題であり、そのまま試験内容になります。(実際の試験も半分ほど類似問題が出題されました。)
また解説も初心者でも理解出来るほど丁寧に書かれております。
私は他にも紫本や白本といった教材で勉強しましたが、合格後の感想としては上記黒本だけで良かったと思うほど密度の高い教材となっております。
勉強法
紫本の1章~8章を1周する。
紫本は解説→練習問題の形式なので、未経験者でも進めやすいと思っておりました。
しかし紫本を1周やってみましたが理解することが出来ませんでした。
基礎的な構文も分からない状態で解説の少ない紫本を進めても、合格も理解も出来ないと思い方針変更。
次に黒本の1章~9章をしました。
黒本は紫本の数段詳しく解説がありましたので、少しずつ理解出来ている感覚がありました。
1周目 正答率30%ほど。少し文法が分かってくる。
2周目 理解出来ない問題と理解できている問題の区別がついてくる。
3周目 理解出来ていない問題の潰す作業
最後の1週間で黒本の総仕上げ問題を3週しました。
1周目・2周目では合格点に大きく届かず、諦めかけそうになりました。
しかし3周目になると正答率70%ほどまで上がり、なんとか4周目は90%近くになりました。
解説を読んでも分からなかった問題はEclipceなどの統合開発環境を使用し、実際にコンパイルをしてみることが重要です。
「問題の答えを覚えるのではなく、理解をする為にコードを動かす」ことが一番のポイントです。
勉強時間
プログラミング初心者である私の 合計勉強時間は100時間程でした。
平日3時間
休日8時間
Javaなどの言語経験者なら20時間から50時間の勉強で、足りるのではないかと思います。
問題の基礎知識と出題傾向さえあれば、合格は容易いと思います。
逆に初心者の人も基礎知識をしっかり学び、
出題傾向の主である黒本を周回することで合格することが出来ます。
まとめ
Java Silverのことで様々な記事を見て調べていると、色々書かれており選択肢が多くてかえって、勉強方法が分からなくなることがあると思います。
私もブログやTwitterなどを駆使して調べて実践したことで合格できましたが、勉強方法を調べるだけでとても時間がかかってしまいました。
最後に…
プログラミングを知らない初心者の方が、他者からも実力を証明出来る資格という形に残るのでJava Silverの資格はとてもおススメです。
最初は覚えることが多く躓くことがあるかと思いますが、慣れてくると分かることが多くなり楽しくなるはずですので、皆様も勉強してみては如何でしょうか。

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